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精密基準電圧源の製作

発端

精密な基準電圧源が欲しくなり、秋葉原の部品屋を調べたらMAX6325という精密基準電圧源のICが売られていた。
でも、こいつは2.5Vのリファレンスであるにもかかわらず、電源に10V以上必要だ。
でも電池で動かしたい。ACアダプタはいやだ。それで躊躇してそのことはすっかり忘れてしまった。
しかし、PICで作ったDC/DCで7Vの昇圧実験をしたとき、フィードバックを外すと結構高い電圧が出ていることに気付き、これで10Vを生成すれば行けるんじゃないかと思った。
免責事項
当製作記事により生じたいかなる損害も当方は一切責任を負いません。
自己責任でのご利用をお願いします。

ブレッドボードでの検討

放っておいたPICのDC/DCコンバータのフィードバック抵抗を変更してみたところ、電池2本から14Vを作ることができた。
それを確かめられたので、秋葉原でMAX6325を買ってきた。
結構高いが奮発した。
そしてDC/DCコンバータと組み合わせたところ、希望通り2.5Vの出力が得られた。
テスター(SANWA CD731a)で測定したところ、2.492V(-0.32%)だった。
このテスターの精度は0.5%なので、とりあえずそれなりの精度が出ているようだ。

ユニバーサル基板での作成

ブレッドボードで動いたのでユニバーサル基板で組んでみた。
途中、PICの電源のプラスマイナスを間違えたりして焦ったが、やっとの思いで作り上げることができた。
やはり、いきなり火を入れずに導通チェックすべきだったと改めて認識した。
出力電圧はブレッドボードでの実験時と全く同じだった。

結論

とりあえず作ってみて、それなりに実現できたが、アマチュアの悲しいところで、せっかくできた物が本当に正しいかどうか確認することができない。
とりあえず、手持ちのテスターの精度の範囲内でしか確証がもてない。
本当にこの電圧が正しいかどうかは、デジタルマルチメータなどの精密な測定器が必要だ。

改訂履歴

2012.12.12 初版

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